2013年10月14日月曜日

浦港で来訪者を迎えるもう一つの作品は、洋画コースの小松敏宏先生の「Sea Room」だ。


高見島の形をもとにして成形されたパビリオン型のこの作品。中に入っていくと・・・



高さ10cmほどのガラス容器が、何段も積み重ねて構築されたパビリオン。
ガラス容器の中には何が入っているのか、さらに近づいてよく見てみたくなる。


高見の港で採取された海水が容器を満たす。
海水越しに透けて見える港の光景。
この瓶には、港に停泊中の船が映る。
まるで、高見の風景を小瓶に閉じ込めたよう。
何千個にものぼるガラス瓶は陸と空の間で海水をたたえ、あるものは貝殻を、あるものは船の姿を、またあるものは来訪者の姿を、優しく抱きかかえている。